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正しい書とは

さて、ここで質問です。
(A)
(B)
上の(A)・(B)では、どちらの楷書が正しいといえるでしょうか?

正解は(A)。でも現在小学校では(B)を正しいと教えています。
(B)の方は、小学校の学習指導要領で「小学校ではこの形で学習させてほしい」と要望している形で、これを標準の形といっています。
標準の形以外はみんな×だと思い込んでいる人がいますが(教師の中にも)、文部科学省は、これだけが正しいとしているのではありません。
たとえば、学校での漢字テストの際、「社会通念の上で正しいとされている形」でも○をあげてほしいと要望しています。

現在の小学校で使われている楷書は、「教科書体」といわれる「活字」です。
「活字」は手書きの文字ではありません。

活字の文字と所謂「正しい楷書(手書きの文字)」とは自ずから違うものです。
あくまで自分の手で書く場合は、やはり長い歴史の中で多くの人々が書き慣わしてきた書き
振りも大切な規範でしょう。

長い伝統と、いつの時代であっても美しいと認められた書き振りを学びたいものです。

下記は元文部省教科書調査官、我が国の文字学の権威である江守賢治先生の著書
『似て非なる楷書』より。

著書の中で当連盟の書の正しさが評価されています。

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